土地購入の古屋ありのメリット・デメリットは?「解体相場」や「費用シミュレーション」もご紹介

古家付き土地は「土地が主役」の物件で、築20年以上の老朽住宅が付いた前提(新築用に解体が基本、状態次第でリノベも可)。一方で、解体費(木造で坪4〜5万円、鉄骨・RCは更に高額)に加え、外構撤去・整地・滅失登記などで数百万円規模に膨らむことがあります。解体時の地中障害物は契約不適合責任の対象となり得るため、特約内容や責任期間の確認は必須。価格だけでなく「土地代+解体・整地+税・登記」の総額で比較し、複数社見積もりと用途地域・建ぺい率・ハザードの事前チェックで、後からの想定外コストとトラブルを防ぎましょう。

  • 最終更新日:2025年9月20日
    監修者:
  • この記事へのリンク掲載依頼(無料)>>
      目次

      古家付き土地購入のポイントと注意点

      古家付きの土地購入

      土地を探していると、不動産広告で「古家付き土地」という表記を目にすることがあります。これは、土地と一緒に築年数の古い住宅が付いている状態で売り出されている物件を指します。一見すると中古住宅と同じように見えますが、扱い方や購入後の選択肢には大きな違いがあります。ここでは、古家付き土地の意味やメリット・デメリット、そして解体費用の相場まで詳しく解説します。

      「古家付き土地」と「中古住宅」の違い

      古家付き土地とは、築20年以上の老朽化した住宅が付いた状態の土地のことを指します。一方で、中古住宅はまだ居住可能な住宅として売買される物件を意味します。つまり、築20年程度を境に「中古住宅」と「古家付き土地」に分類されるケースが多いのです。

      一般的に、古家付き土地は新築前提で購入され、購入後すぐに解体して更地にしてから新しい住宅を建てるのが主流です。ただし、状態が良ければリフォームやリノベーションして住み続ける選択肢も残されています。

      分類築年数の目安主な利用方法特徴
      中古住宅築20年以内リフォーム・そのまま居住住宅としての資産価値が残っている
      古家付き土地築20年以上解体後に新築、または大規模リノベーション土地が主役、建物は資産価値がほぼない

      古家付き土地のメリット

      古家付き土地を購入する最大のメリットは、新築住宅の建築を前提にして検討できる点です。既存の建物があるため、敷地にどの程度の家が建てられるかイメージしやすく、外観や建物の配置から新しい住まいの設計に活かすことができます。

      また、古家の状態によってはそのまま住むことも可能で、リフォームやリノベーションを行えば新築よりも安い費用で居住できるケースもあります。特に、古民家をリノベーションして独特の雰囲気を活かすといったスタイルは人気があります。

      古民家をリノベーションする費用と価格の相場は?

      古家付き土地のデメリット

      一方で、古家付き土地には注意点もあります。最大のデメリットは、解体費用が買主負担になることが多い点です。建物の解体に加え、庭の木や石、ブロック塀などの外構も撤去が必要になる場合があり、想定以上の費用がかかることもあります。

      さらに、解体時に「地中障害物」が見つかるリスクもあります。例えば、古い基礎や浄化槽、井戸などが埋まっていると追加費用が発生します。このようなリスクを避けるためには、契約時に売主との間で「契約不適合責任」の取り扱いをしっかり確認しておくことが重要です。

      古家付き土地の解体費用の相場

      古家付き土地を購入する場合、必ず考慮しなければならないのが解体費用です。解体費用は建物の構造や立地条件によって変わりますが、木造住宅が一般的であり、以下のような相場感があります。

      解体対象費用相場特徴
      木造住宅(本体)約40,000円~50,000円/坪都心部は高め、郊外は比較的安価
      鉄骨造住宅約50,000円~70,000円/坪構造が強固なため費用が上がる
      RC造住宅(鉄筋コンクリート)約70,000円~90,000円/坪最も高額、重機作業や処分費が大きい
      駐車場の撤去約30,000円~50,000円コンクリート舗装やカーポートも対象
      庭木の伐採約30,000円/本樹木の大きさや本数で費用が変動
      外構(ブロック塀・フェンス・石)数万円~数十万円重量や規模によって差が大きい

      このほかにも、整地費用や滅失登記費用などの諸費用が発生する可能性があるため、トータルで数百万円かかることも想定しておく必要があります。

      家の解体費用や坪単価の相場は?

      外構の撤去・解体の費用と価格の相場は?

      地中障害物のリスクと対応

      古家の解体中に地中障害物(古い基礎、浄化槽、井戸、埋設物など)が見つかることがあります。これらは民法上「契約不適合責任(瑕疵担保責任)」に該当し、買主が自己負担する必要がないケースもあります。ただし、売主が契約で責任期間を短縮している場合もあるため、契約書の確認が欠かせません。

      原則として、障害物を発見してから1年以内に通知すれば、損害賠償請求権を行使できます。期間は最大で10年間まで認められますが、購入後すぐに解体し、問題の有無を確認しておくことが望ましいです。

      岡田仁監修者のコメント
      古家付き土地は、中古住宅と異なり「土地を主体」とした取引であるため、購入後に解体や整地が必要になることが多いです。その分、土地代が相場より安く設定されているケースも多く、うまく活用すれば新築計画の幅を広げるチャンスになります。しかし、解体費用や地中障害物などのリスクを見落とすと、思わぬ出費につながるため注意が必要です。

      購入を検討する際は、メリットとデメリットを整理し、トータルコストを見極めた上で判断することが成功のポイントといえます。
      いい土地の見分け方!計画書が貰える!
      \ 5分に1人申込み!依頼は3分で完了! /

      古家付き土地購入の費用シミュレーション

      古家付き土地を購入する際は、単に土地代だけでなく「解体費用」「整地費用」「滅失登記費用」などを含めた総額で考える必要があります。以下に土地価格ごとのシミュレーション例を示します。

      費用項目土地価格1,000万円土地価格1,500万円土地価格2,000万円特徴・注意点
      土地代10,000,000円15,000,000円20,000,000円広さ・立地条件で変動。古家付きは相場より安い場合あり。
      建物解体費(木造30坪想定)約1,200,000円~1,500,000円約1,200,000円~1,500,000円約1,200,000円~1,500,000円坪4~5万円が目安。RC造や鉄骨造はさらに高額。
      外構解体(庭木・ブロック塀等)約300,000円~500,000円約300,000円~500,000円約300,000円~500,000円庭木・石・駐車場などの撤去も追加費用となる。
      整地費用約300,000円~600,000円約300,000円~600,000円約300,000円~600,000円解体後に土地を平らにするための工事費。
      滅失登記費用約30,000円~50,000円約30,000円~50,000円約30,000円~50,000円解体後の登記手続きに必要。
      諸費用(税金・仲介手数料等)約500,000円~700,000円約700,000円~1,000,000円約900,000円~1,200,000円仲介手数料・不動産取得税・登録免許税など。
      総額目安約1,330万円~1,400万円約1,730万円~1,800万円約2,230万円~2,300万円土地価格+付帯費用を含めた実際の負担額。

      例えば土地価格1,500万円の古家付き土地を購入する場合、建物解体や外構撤去、整地費用などを合わせると実際の総額は1,730万~1,800万円程度になります。土地代が安くても、解体・整地に数百万円かかることを前提に予算を立てる必要があります。

      また、RC造や鉄骨造の古家付き土地を購入した場合は、解体費用がさらに高額となり、+100万~200万円程度上乗せされることも珍しくありません。

      岡田仁監修者のコメント
      古家付き土地の購入は、表面上の土地価格だけで判断するのではなく、解体や整地を含めた「実際に新築が建てられる状態にするまでの費用」を見積もることが重要です。このシミュレーションを参考に、複数業者から解体・整地の見積もりを取り、トータルコストで比較するのが失敗を避けるポイントです。
      いい土地の見分け方!計画書が貰える!
      \ 5分に1人申込み!依頼は3分で完了! /

      古家付き土地購入チェックリスト

      古家付き土地は、解体や整地の費用、地中障害物のリスクなど一般の土地購入よりも確認すべき点が多いのが特徴です。事前に調べておくことで、購入後のトラブルや余計な出費を防ぐことができます。以下のチェックリストを参考にしてください。

      チェック項目確認内容注意点・特徴
      築年数・建物状態築20年以上かどうか、再利用可能か住める状態ならリフォーム検討可。ただし資産価値は低い。
      解体費用の見積もり建物本体・外構・庭木・駐車場など木造・鉄骨・RC造で費用が大きく異なる。坪単価で計算。
      地中障害物の有無基礎・浄化槽・井戸・埋設物が残っていないか発見後1年以内の通知で売主に請求可。契約不適合責任を確認。
      契約書の特約条項売主が契約不適合責任の期間を短縮していないか宅建業者の場合は2年以上が原則。確認必須。
      滅失登記の必要性建物を解体後、滅失登記が必要か解体後すぐに登記手続きを行わないと建築確認申請ができない。
      整地費用解体後に土地を平らに整える費用標準は数十万円程度。造成が必要ならさらに高額。
      用途地域・建ぺい率・容積率どんな建物を建てられるか古家があるからといって新築も同規模にできるとは限らない。
      周辺環境スーパー・学校・病院・駅の有無新築して住むことを前提に生活動線を確認。
      ハザードマップ洪水・液状化・土砂災害リスクの有無ローン審査や保険料にも直結するため必ず確認。
      総予算の計算土地代+解体費+整地費+税金「安い土地」と思ってもトータルでは割高になるケースあり。

      岡田仁監修者のコメント
      古家付き土地は、土地価格が安めに設定されている分、解体や整地、地中障害物対応といった隠れた費用が発生しやすい物件です。購入前には必ず複数の業者に解体見積もりを依頼し、契約不適合責任や特約条項も細かく確認しておきましょう。

      このチェックリストを活用すれば、古家付き土地の購入後に「予想外の費用がかかった」という失敗を防ぎ、安心して新築やリノベーション計画を進めることができます。
      いい土地の見分け方!計画書が貰える!
      \ 5分に1人申込み!依頼は3分で完了! /

      注文住宅での土地を適正価格で購入する方法!

      激安・格安

      注文住宅での土地を適正価格で購入するには、相見積もりを取り、ハウスメーカーや工務店の見積もりを比較することです。

      土地探しを依頼できる会社は、不動産会社・ハウスメーカーなど各県に数多く存在します。理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めます。

      相見積もりとは?

      相見積もりとは、数社から見積もりを取り、価格や費用を比較検討することを意味します。

      土地を安くするには、相見積もりが重要となりますが、相見積もりを自分で行うと手間と時間がかかります。また、優良会社を見定め依頼をしないといけないので会社探しが難しく最悪の場合、悪質業者に依頼することがあり、想定以上の高い費用で土地購入をしてしまうことになってしまいます。そうならない為にもオススメなのが、一括見積もり無料サービスを利用しましょう。

      一括見積もり無料サービスで安く土地購入ができる優良会社を探す!

      一括見積もり無料サービスとは、土地探しを得意としている優良会社の見積もりを複数社一括で行う無料サービスです。また、お客様自身で気になる会社や業者を選ぶことができ安心して費用や会社を比較や検討することができます。


      『全てがわかる!』
      土地購入に関する記事を全てまとめましたのでご覧下さい。
      ↓↓↓
      参考:土地購入の全てがわかる!






      ×    
      リンク掲載希望のページ確認
      現在のタイトル: 土地購入の古屋ありのメリット・デメリットは?「解体相場」や「費用シミュレーション」もご紹介
      現在のURL:https://refolean.com/%e5%9c%9f%e5%9c%b0%e8%b3%bc%e5%85%a5%e3%81%ae%e5%8f%a4%e5%b1%8b%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%bb%e3%83%87%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%af%ef%bc%9f/
      進む
    >お困りでは御座いませんか?優良のリフォーム会社・工務店・建設会社・不動産屋をお探しなら『リフォらん』へ

    お困りでは御座いませんか?優良のリフォーム会社・工務店・建設会社・不動産屋をお探しなら『リフォらん』へ


    リフォーム・新築・注文住宅・土地活用・不動産売却等は失敗したくない、後悔したくない為にも会社の選定は必ず慎重にしましょう。大事なことが複数社の見積もりを依頼して比較することです。

    一括見積もりでは、厳選した大手メーカーから個人までの会社のお見積りを比較できるよう地域別で何社かご紹介してます。

    もちろんご利用は完全無料です。是非、ご活用下さいませ。

    CTR IMG