土地購入の名義変更とは?「司法書士依頼」か「自分でする」場合の費用はどれぐらいかかる?「土地価格ごとの登録免許税シミュレーション」もご紹介

土地を買ったら最優先で行うのが、登記簿上の所有者を買主へ切り替える「所有権移転登記(名義変更)」です。放置すると二重売買などのリスクがあるため、契約後すぐに手続きを。必要書類をそろえて自分で申請することも、司法書士へ依頼して確実に進めることも可能です。費用の中心は“固定資産評価額×税率(原則2%、軽減あり)”の登録免許税+実費(※依頼時は報酬が加算)、完了までの目安は1〜2週間です。

  • 最終更新日:2025年9月19日
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      目次

      土地購入の名義変更について

      土地購入の名義変更

      土地を購入した際に必ず行わなければならない手続きの一つが「名義変更」です。これは法務局で管理されている登記簿に新しい所有者として登録する手続きであり、購入した土地の権利を正式に保護するために欠かせないものです。名義変更を怠ると、最悪の場合、第三者に二重に売買されるなどのトラブルに発展する恐れがあります。そのため、契約締結後は速やかに名義変更を行うことが非常に重要です。

      土地購入における名義変更とは

      土地購入における名義変更とは、土地の登記簿上の所有者を売主から買主へと切り替える「所有権移転登記」のことを指します。登記簿に記載された名義が正式な所有者として認められるため、この手続きを完了して初めて土地の所有権が法的に保護されます。

      万が一、名義変更をせずに放置した場合、売主が悪意を持って第三者に土地を再度売却してしまう可能性もゼロではありません。この場合、登記簿上は売主のままのため、後から購入した人の方が「登記上の所有者」となってしまうリスクもあります。そのため、土地購入後は迅速に名義変更を行うことが大切です。

      名義変更の方法と流れ

      土地購入後の名義変更は、自分で行う方法と司法書士に依頼する方法があります。自分で行えば費用を抑えられる一方で、必要書類の準備や申請作業は煩雑であり、相応の労力を要します。

      名義変更を自分で行う場合の流れは以下のようになります。

      ① 法務局で登記申請に必要な書類を入手する。
      ② 戸籍謄本や住民票を取得し、登記申請書を作成する。
      ③ 必要書類を添えて法務局へ提出する。
      ④ 審査が行われ、約1〜2週間後に所有権移転が完了する。

      このように流れ自体はシンプルですが、書類不備があると差し戻しになるため注意が必要です。

      名義変更に必要な書類

      土地の名義変更では、買主と売主の双方がそれぞれ必要な書類を用意しなければなりません。

      【名義変更に必要な書類】

      立場必要書類補足
      買主側住民票、身分証明書、司法書士に依頼する場合は委任状名義変更後の新所有者の確認用
      売主側印鑑証明書、住民票、不動産売買契約書、登記済証(登記識別情報)、固定資産評価証明書、身分証明書、収入印紙(登録免許税納付用)所有権移転に必要な基本書類一式

      名義変更にかかる期間

      申請書類をすべて提出し、法務局で受理された後、審査の結果が出るまでにかかる期間はおおむね1〜2週間とされています。ただし、法務局の混雑状況や書類不備の有無によって前後する可能性があります。

      名義変更にかかる費用

      土地購入の名義変更に必要な費用は、大きく分けて「自分で行う場合」と「司法書士に依頼する場合」で異なります。特に注意すべき点は、登録免許税の金額は土地の購入価格ではなく、固定資産評価額を基準に計算されるため、土地の規模や評価額によって変動するという点です。

      【名義変更費用の比較】

      方法費用の目安内容
      自分で行う場合約2,600円〜数十万円登録免許税(固定資産評価額 × 2%が基本。評価額が高ければ金額も大きくなる)、印紙税(1,000円〜30,000円)、住民票(約300円)、印鑑証明書(約300円)など
      司法書士に依頼する場合約50,000円〜100,000円+登録免許税登録免許税・印紙代などの実費に加え、司法書士報酬が発生
      登録免許税は土地の固定資産評価額 × 税率(通常2%)で算出されます。
      例えば、評価額が500万円の土地なら10万円、1,000万円なら20万円、2,000万円なら40万円が目安となります。つまり、評価額が高い土地を購入するほど登録免許税の負担は大きくなる仕組みです。

      名義変更を自分で行えば数千円〜数万円で済む場合もありますが、土地の評価額が高ければ登録免許税だけで数十万円に達するケースもあります。一方、司法書士に依頼すれば報酬分は上乗せされるものの、書類不備や手続きの煩雑さを避けられるメリットがあります。

      そのため、費用を最小限に抑えたい場合は自分で行い、確実性や安心感を優先したい場合は司法書士に依頼するのが現実的な選択肢と言えるでしょう。

      岡田仁監修者のコメント
      土地購入後の名義変更は、法的に所有権を確立するために不可欠な手続きです。自分で行えば費用を抑えられるものの、煩雑な書類準備が必要です。司法書士に依頼すれば安心感がある反面、費用は高額になります。いずれにしても、契約後は速やかに所有権移転登記を行い、トラブルを未然に防ぐことが何より大切です。
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      土地価格ごとの登録免許税シミュレーション

      土地購入時の名義変更(所有権移転登記)には、必ず「登録免許税」がかかります。これは土地の購入価格ではなく固定資産評価額を基準に計算され、原則として 固定資産評価額 × 2% で算出されます。

      ただし、一定の条件を満たすと軽減措置があり、1.5%0.5% となるケースもあります。したがって、同じ土地価格でも状況によって登録免許税額は変動します。

      【登録免許税シミュレーション表(2%・1.5%・0.5%)】

      土地の固定資産評価額2%(通常税率)1.5%(軽減税率)0.5%(特例)備考
      500万円100,000円75,000円25,000円郊外や地方の小規模土地の目安
      1,000万円200,000円150,000円50,000円一般的な住宅用地
      1,500万円300,000円225,000円75,000円中規模な住宅地
      2,000万円400,000円300,000円100,000円都市部での標準的な宅地
      3,000万円600,000円450,000円150,000円首都圏や大都市部の好立地
      5,000万円1,000,000円750,000円250,000円高額地や商業エリア近く
      評価額と購入価格の違い
       登録免許税は「購入価格」ではなく「固定資産評価額」を基準に計算されます。例えば購入価格が2,000万円でも、評価額が1,600万円なら、税額は「1,600万円 × 2% = 32万円」となります。

      軽減措置の有無
       一定の住宅用地の取得や住宅ローン控除の条件を満たす場合、2%から1.5%、場合によっては0.5%まで軽減されることがあります。条件を満たしているかは、必ず購入前に確認しましょう。

      その他の関連費用
       登録免許税以外にも、不動産売買契約書にかかる印紙税(1,000円〜30,000円)、住民票や印鑑証明書(数百円)、そして司法書士に依頼する場合の報酬(5万〜10万円程度)が必要です。

      土地購入における名義変更費用シミュレーション(2,000万円の場合)

      土地価格を「2,000万円」と仮定して、自分で名義変更を行う場合と、司法書士に依頼する場合の費用を比較します。ここでは「固定資産評価額=2,000万円」「軽減税率0.5%が適用された場合」を想定しています。

      方法合計費用の目安メリットデメリット
      自分で名義変更約11万円前後費用を最小限にできる手続きが煩雑・不備があればやり直し
      司法書士に依頼約16万〜21万円専門家が代行するので安心・確実報酬分コストがかかる

      自分で名義変更を行う場合

      司法書士報酬が不要となるため、大幅に費用を抑えられます。ただし、書類準備や法務局での手続きはすべて自己責任です。

      想定費用(2,000万円の土地/軽減税率0.5%適用時)

      費用項目金額の目安備考
      登録免許税約100,000円評価額2,000万円 × 0.5%
      印紙税約10,000円売買契約書用
      住民票約300円市区町村役場
      印鑑証明書約300円双方必要
      合計約110,600円書類取得と登録免許税が中心

      司法書士に依頼する場合

      煩雑な作業を司法書士が代行してくれるため、安心かつ確実です。ただし、報酬分コストが上乗せされます。

      想定費用(2,000万円の土地/軽減税率0.5%適用時)

      費用項目金額の目安備考
      登録免許税約100,000円自分で行う場合と同じ
      印紙税約10,000円契約書貼付用
      住民票・印鑑証明書約600円実費は依頼者負担
      司法書士報酬約50,000円〜100,000円依頼先により変動
      合計約160,600円〜210,600円報酬分が上乗せ

      岡田仁監修者のコメント
      土地購入に伴う名義変更では、登録免許税が最も大きな費用となり、評価額や税率によって数十万円単位で変動します。

      通常は2% → 2,000万円なら40万円
      軽減で1.5% → 30万円
      特例で0.5% → 10万円

      というように条件で差が出るため、購入前に必ず 固定資産評価額と適用税率を確認しておくことが重要です。司法書士に依頼するか自分で行うかは、費用を抑えるか確実性を優先するかで選ぶとよいでしょう。
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      注文住宅での土地を適正価格で購入する方法!

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      注文住宅での土地を適正価格で購入するには、相見積もりを取り、ハウスメーカーや工務店の見積もりを比較することです。

      土地探しを依頼できる会社は、不動産会社・ハウスメーカーなど各県に数多く存在します。理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めます。

      相見積もりとは?

      相見積もりとは、数社から見積もりを取り、価格や費用を比較検討することを意味します。

      土地を安くするには、相見積もりが重要となりますが、相見積もりを自分で行うと手間と時間がかかります。また、優良会社を見定め依頼をしないといけないので会社探しが難しく最悪の場合、悪質業者に依頼することがあり、想定以上の高い費用で土地購入をしてしまうことになってしまいます。そうならない為にもオススメなのが、一括見積もり無料サービスを利用しましょう。

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