住宅ローンの年収別の借入の平均目安は?「返済比率の基準」「倍率シミュレーション」もご紹介

「年収の10倍まで借りられる」はあくまで目安。実際の可否は返済比率(DTI)・年齢・勤続年数・他債務などで決まります。本稿では、返済比率35%を仮定した年収別の借入可能額と月々返済の目安に加え、年収の3〜10倍までの35年返済・一定金利での倍率シミュレーションを掲載。無理なく返せる水準として**返済比率20〜25%**を推奨し、「借りられる額」と「返せる額」を切り分けて判断できるよう解説します。

  • 最終更新日:2025年9月15日
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      目次

      住宅ローンは年収の何倍まで借入できる?

      住宅ローンの年収別

      住宅ローンを検討する際に「年収の何倍まで借りられるのか?」という点は、多くの方が気になるポイントです。一般的には「年収の10倍程度まで借入できる」と言われることがありますが、実際には金融機関ごとに審査基準が異なり、返済比率や年齢、勤続年数などの条件を満たさなければ希望通りの金額を借入することはできません。大切なのは「借入できる額」と「無理なく返済できる額」を見極めることです。

      年収別に見る住宅ローン借入可能額の目安

      以下の表は、返済比率を35%とした場合の年収別の借入可能額と月々の返済額の目安です。実際には金利や返済期間によって変動しますが、おおよその目安として参考にしてください。

      年収借入可能額月々返済額
      200万円約1,714万円約5万円/月
      300万円約2,571万円約7.5万円/月
      400万円約3,999万円約11.5万円/月
      500万円約4,999万円約14.6万円/月
      600万円約5,999万円約17.5万円/月
      700万円約6,999万円約20.5万円/月
      800万円約7,999万円約23.4万円/月
      900万円約8,000万円約23.5万円/月
      1000万円約8,000万円約23.5万円/月

      例えば年収500万円の人が借入できる目安は約5,000万円ですが、月々の返済は約15万円近くになります。生活費や教育費、将来の出費を考えると、必ずしも「借入可能額=借入すべき額」とは限らない点に注意が必要です。

      返済比率とは?

      返済比率(返済負担率)とは、年収に対して年間返済額がどの程度の割合を占めるかを示す指標です。住宅ローンの審査においては、この比率が非常に重視されます。

      計算式:年間返済額 ÷ 年収 × 100(%)

      例:年収500万円で年間返済額100万円の場合、返済比率は20%

      金融機関によっては「返済比率35%以内」といった基準が設けられており、この数値を超えると審査が通りにくくなります。

      一般的な返済比率の目安

      住宅ローンの返済比率は、上限が20%〜35%とされていますが、実際に安心して返済を続けるには 20%〜25%程度 が理想的といわれています。

      20%未満 … 余裕のある返済が可能
      25%程度 … 無理のない範囲で計画可能
      30%以上 … 家計が圧迫されるリスクがある

      たとえば年収500万円の場合、返済比率25%なら年間返済額は125万円(月々約10.4万円)となり、生活とのバランスが取りやすくなります。

      大黒彰監修者のコメント
      住宅ローンは「年収の10倍」まで借入できるといわれますが、実際には返済比率や生活費のバランスを考えた現実的な借入額を設定することが大切です。無理なく返済を続けるためには、目安となる返済比率20%〜25%を参考にしながら、自分に合った借入額をシミュレーションしてみましょう。
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      住宅ローンの年収倍率別シミュレーション

      住宅ローンを検討する際に「自分の年収に対してどのくらい借入できるのか?」は非常に重要なポイントです。一般的に「年収の何倍まで借りられるか」という目安が語られることがありますが、実際には金利や返済期間、返済比率などの条件によって借入可能額は変動します。ここでは年収の3倍から10倍までを想定し、35年返済・返済比率35%・金利一定という条件でシミュレーションを行いました。

      年収の3倍を借りた場合のシミュレーション

      年収の3倍程度の借入額は、比較的返済負担が軽く、安心してローン返済を続けられる水準です。大きな借入が必要ない場合や、将来的な生活費や教育費を重視したい家庭に向いています。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円600万円約1.8万円約736万円
      300万円900万円約2.7万円約1,103万円
      400万円1,200万円約3.6万円約1,471万円
      500万円1,500万円約4.4万円約1,838万円
      600万円1,800万円約5.3万円約2,206万円
      700万円2,100万円約6.2万円約2,573万円
      800万円2,400万円約7.1万円約2,941万円
      900万円2,700万円約7.9万円約3,308万円
      1,000万円3,000万円約8.8万円約3,676万円

      年収の4倍を借りた場合のシミュレーション

      年収の4倍になると、購入できる物件の幅は広がりますが、返済負担はやや重くなります。堅実さと住まいのグレードアップを両立させたい場合に検討されることが多い水準です。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円800万円約2.4万円約981万円
      300万円1,200万円約3.6万円約1,471万円
      400万円1,600万円約4.7万円約1,961万円
      500万円2,000万円約5.9万円約2,451万円
      600万円2,400万円約7.1万円約2,941万円
      700万円2,800万円約8.2万円約3,431万円
      800万円3,200万円約9.4万円約3,921万円
      900万円3,600万円約10.6万円約4,411万円
      1,000万円4,000万円約11.7万円約4,901万円

      年収の5倍を借りた場合のシミュレーション

      年収の5倍は、住宅購入者がもっとも一般的に選ぶ水準のひとつです。新築一戸建てやマンションを検討する場合に多く見られ、返済と生活のバランスが取れるラインでもあります。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円1,000万円約3.0万円約1,226万円
      300万円1,500万円約4.4万円約1,838万円
      400万円2,000万円約5.9万円約2,451万円
      500万円2,500万円約7.3万円約3,063万円
      600万円3,000万円約8.8万円約3,676万円
      700万円3,500万円約10.3万円約4,289万円
      800万円4,000万円約11.7万円約4,901万円
      900万円4,500万円約13.2万円約5,514万円
      1,000万円5,000万円約14.6万円約6,126万円

      年収の6倍を借りた場合

      比較的現実的な範囲で、都市部のマンションや郊外の一戸建てを購入できる水準です。ただし、教育費や老後資金との両立を考えると、慎重な計画が必要です。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円1,200万円約3.6万円約1,471万円
      300万円1,800万円約5.3万円約2,206万円
      400万円2,400万円約7.1万円約2,941万円
      500万円3,000万円約8.8万円約3,676万円
      600万円3,600万円約10.6万円約4,411万円
      700万円4,200万円約12.3万円約5,146万円
      800万円4,800万円約14.1万円約5,881万円
      900万円5,400万円約15.8万円約6,616万円
      1,000万円6,000万円約17.6万円約7,351万円

      年収の7倍を借りた場合

      返済負担が大きくなり、ローン破綻のリスクも高まる水準です。共働き世帯や将来の収入増を見込む家庭が選択することがあります。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円1,400万円約4.1万円約1,716万円
      300万円2,100万円約6.2万円約2,573万円
      400万円2,800万円約8.2万円約3,431万円
      500万円3,500万円約10.3万円約4,289万円
      600万円4,200万円約12.3万円約5,146万円
      700万円4,900万円約14.3万円約6,004万円
      800万円5,600万円約16.4万円約6,861万円
      900万円6,300万円約18.4万円約7,719万円
      1,000万円7,000万円約20.5万円約8,577万円

      年収の8倍を借りた場合

      かなり高額の借入となり、返済比率が生活を圧迫する可能性が高いです。資産形成を優先したい世帯には負担が大きくなるため注意が必要です。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円1,600万円約4.7万円約1,961万円
      300万円2,400万円約7.1万円約2,941万円
      400万円3,200万円約9.4万円約3,921万円
      500万円4,000万円約11.7万円約4,901万円
      600万円4,800万円約14.1万円約5,881万円
      700万円5,600万円約16.4万円約6,861万円
      800万円6,400万円約18.7万円約7,841万円
      900万円7,200万円約21.1万円約8,822万円
      1,000万円8,000万円約23.4万円約9,802万円

      年収の9倍を借りた場合

      年収の9倍は、ほとんどの金融機関で審査が厳しくなる水準です。実現できる人は限られ、かなり高収入で安定した職業に就いている人に限られます。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円1,800万円約5.3万円約2,206万円
      300万円2,700万円約7.9万円約3,308万円
      400万円3,600万円約10.6万円約4,411万円
      500万円4,500万円約13.2万円約5,514万円
      600万円5,400万円約15.8万円約6,616万円
      700万円6,300万円約18.4万円約7,719万円
      800万円7,200万円約21.1万円約8,822万円

      年収の10倍を借りた場合

      年収の10倍は、理論上の限界値に近く、審査通過は非常に難しい水準です。仮に借入できても、毎月の返済額が家計を大きく圧迫するため、現実的にはおすすめできません。

      年収借入額月々返済額返済総額
      200万円2,000万円約5.9万円約2,451万円
      300万円3,000万円約8.8万円約3,676万円
      400万円4,000万円約11.7万円約4,901万円
      500万円5,000万円約14.6万円約6,126万円
      600万円6,000万円約17.6万円約7,351万円
      700万円7,000万円約20.5万円約8,577万円
      800万円8,000万円約23.4万円約9,802万円

      大黒彰監修者のコメント
      年収の3倍〜5倍は比較的現実的な範囲で、生活とのバランスも取りやすい借入額です。一方で、6倍以上は生活費や将来の資金計画に大きな影響を及ぼす可能性があり、慎重に判断する必要があります。特に8倍〜10倍の借入は、理論上は可能でも実際には審査通過が難しいため、余裕ある資金計画を優先することが望ましいでしょう。

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