悪質リフォーム業者リスト

リフォームは住まいを快適にするための大切な投資ですが、その一方で悪質な業者による被害も後を絶ちません。特に高齢者や知識の少ない消費者を狙った強引な営業、必要のない工事の押し付け、相場を大きく超える請求など、トラブルは全国で報告されています。「リフォームを頼んだのに工事がずさん」「工事後すぐに不具合が出たのに業者と連絡が取れない」といった声も少なくありません。安心してリフォームを進めるためには、悪質業者の特徴を理解し、事前に対策を講じることが不可欠です。本記事では、悪質リフォーム業者の実態、見分け方、万が一の対処方法、そして被害に遭わないための具体的な防御策を詳しく解説します。
【悪質リフォーム業者リストの確認】
悪質リフォーム業者に関する情報は、国土交通省が運営する 「ネガティブ情報等検索サイト」 で確認できます。このサイトでは、行政処分を受けた業者や不正行為が公表された事例を調べることが可能です。リフォームを依頼する前に事前確認を行うことで、過去に問題を起こした業者を避け、安心して契約できる大きな手がかりとなります。
以下の都道府県をクリックして確認しましょう。
悪質リフォーム業者とはどんな会社か
悪質リフォーム業者とは、消費者の無知や不安につけ込み、法外な料金を請求したり、必要のない工事を強引に勧めるなど、不当な手法で利益を得ようとする会社を指します。彼らは高齢者や一人暮らしの人を狙う傾向が強く、「今すぐ工事しないと危険だ」と不安を煽ったり、相場を大きく上回る見積もりを提示することがあります。表面的には「親切そうな訪問営業」や「格安をうたうチラシ広告」を装いますが、実際には工事品質が低く、工事後のトラブルも絶えません。
業務停止命令(数か月〜数年)
屋根や外壁リフォームの訪問販売において、虚偽の説明や必要性のない工事を契約させた事例。強引な勧誘や「今すぐやらないと危険」という不安を煽る発言が多かった。
業務禁止命令(経営者個人に対する処分)
違反を繰り返す企業の代表者に対して、一定期間リフォーム業の営業を禁じる命令が下された事例。会社名を変えて営業を続けるケースもあるため注意が必要。
契約書面の不備による処分
見積もりや契約書に材料名・代金・工事内容を明記せず、後から追加費用を請求したケース。契約時の説明不足や、書面交付の不履行が処分の対象となった。
特に狙われやすいリフォーム事例ベースで見る被害の実態
実際の相談や被害例をもとに、悪質業者の手口をまとめます。
事例 | 被害の概要 | 手口の流れ | 被害者が感じた問題点 | 被害額の目安 |
---|---|---|---|---|
屋根修理詐欺 | 「瓦がずれている」「雨漏りの危険がある」と突然訪問し契約を迫る | 無料点検を口実に屋根を調べる → 問題を誇張して契約を急がせる | 実際には修理不要なのに高額契約だけ結ばされた | 約50万〜200万円(不要な葺き替え・塗装) |
外壁塗装の押し売り | 高齢者宅を訪問し「家が崩れる」と強調 | 不安を煽る → 数百万円の外壁工事を契約 | 必要性が低いのに費用が相場の数倍 | 約80万〜300万円(相場の2〜3倍の塗装費用) |
内装工事の追加請求 | クロス張替えを依頼後、「下地処理が必要」と高額請求 | 曖昧な見積もり提示 → 工事後に追加工事を重ねる | 当初の見積もりより数倍の費用が発生 | 約20万→最終的に100万超になるケース |
シロアリ駆除詐欺 | 「床下無料点検」でシロアリがいると偽って契約 | 写真・映像で不安を煽る → 高額な駆除契約 | 実際にはシロアリ被害はなかった | 約30万〜150万円(無駄な駆除・補強費用) |
水回りリフォームの過剰請求 | 「配管が老朽化」「水漏れの危険」と不安を煽る | 点検後「今すぐ交換が必要」と大規模工事にすり替える | 小規模修繕で済むのに全面交換を契約 | 約50万〜250万円(必要以上の工事費) |
太陽光発電・オール電化詐欺 | 「電気代がゼロ」「補助金がすぐ終わる」と強調 | 今すぐ契約を迫り高額ローンを組ませる | 発電量が期待を大きく下回り投資回収不可 | 約150万〜400万円(ローン被害+設置費) |
バリアフリー改修の水増し請求 | 「手すりだけでは危険」と大規模工事を提案 | 不要な工事を組み込み高額契約 | 部分工事で十分なのに費用が膨らむ | 約30万→150万超に膨らむケース |
屋根修理詐欺
●被害額:約50万〜200万円(不要な葺き替え・塗装)
屋根は普段目視できないため、住人が状態を確認するのが難しい場所です。この弱点を突いて、「瓦がずれている」「雨漏りの危険がある」と根拠のない指摘をし、高額な葺き替えや塗装工事を迫るケースが多発しています。中には屋根に上ってわざと瓦をずらす悪質業者も存在します。契約を急がせる手口が定番で、「台風前だから今すぐに」といった不安を煽る言葉が使われます。
屋根工事は必ず複数業者の点検を受けて比較。写真や動画など、工事の必要性を客観的に示す証拠があるか確認することが大切です。
外壁塗装の押し売り
●被害額:約80万〜300万円(相場の2〜3倍の塗装費用)
外壁はヒビや色あせが誰でも目に見えるため、不安を煽る格好の材料となります。「このままだと崩れる」「隣の家に迷惑がかかる」など大げさな表現で恐怖心を植え付け、高齢者を中心に契約を迫ります。費用は相場よりも数倍高いケースが多く、施工も粗雑で数年で劣化することもあります。
内装工事の追加請求
●被害額:約20万→最終的に100万超になるケース
内装(クロスや床の張替えなど)は一見簡単な工事に思えますが、「下地が腐っている」「追加補修が必要」と言われると消費者は判断がつきにくい分野です。最初は安い見積もりを提示し、工事が始まってから「ここも直さないと」と次々に追加費用を請求するのが典型的なパターン。結果的に当初の見積もりの数倍に膨らむことがあります。
シロアリ駆除詐欺
●被害額:約30万〜150万円(無駄な駆除・補強費用)
「無料床下点検」と称して上がり込み、存在しないシロアリ被害をでっち上げる典型的な詐欺です。実際には床下が正常でも、古い木材の写真を見せたり、他の家の映像を流用したりして不安を煽ります。高額な駆除費用を請求されるだけでなく、不要な補強工事まで追加される場合もあります。
水回りリフォームの過剰請求
●被害額:約50万〜250万円(必要以上の工事費)
浴室・トイレ・キッチンといった水回りは生活に直結するため、不具合を指摘されると不安になりやすい分野です。「配管が老朽化していて水漏れする」「すぐに破裂する危険がある」と言われると、消費者は断りにくくなります。本来は小規模な修繕で済むのに、全面交換など大規模な工事にすり替えられ、費用が何倍にも膨れ上がることがあります。
太陽光発電・オール電化詐欺
●被害額:約150万〜400万円(ローン被害+設置費)
「電気代がゼロになる」「補助金は今だけ」といった言葉で契約を急がせるのが典型的な手口です。高額なローン契約を組ませ、結果的に発電量が期待を大きく下回り、投資が回収できない被害が報告されています。専門知識が必要で一般の人には判断が難しいため、悪質業者が狙いやすい分野です。
バリアフリー改修の水増し請求
●被害額:約30万→150万超に膨らむケース
「手すりを付けるだけでは危険」「床や壁も全部改修しないと安全にならない」と大げさに不安を煽り、必要以上に大規模なバリアフリー工事を組み込む手口です。高齢者やその家族の安全への不安を利用して契約を迫り、実際には部分的な改修で十分だった工事を膨らませて高額請求する事例が見られます。
虚偽や誇大な説明に注意
「危険」「今すぐ直さないと家が壊れる」などの発言は典型的な手口。
契約を急がせる業者は疑う
「今日契約すれば安くなる」と言う場合、冷静に比較検討する時間を与えないことが目的。
契約書面を必ず確認する
工事内容・金額・支払条件が明記されていない契約書は危険。
業者情報を調べる習慣を持つ
許可証の有無や過去の処分歴を確認することが、リスク回避につながる。
見分け方のポイント

悪質業者を見分けるには、いくつかの重要な視点があります。まず、相場から大きく外れた高額請求をしていないかどうか。また、契約を急がせる態度や「今なら安くなる」といった不自然な値引きがある場合も要注意です。さらに、会社の所在地や連絡先が曖昧で、実態が確認できない場合も危険信号です。逆に、複数の見積もりを比較し、会社の実績や施工事例を確認できる業者であれば、信頼性は高まります。
悪徳業者を見抜くたった一言
訪問営業や電話営業で「今すぐ契約しないと危険です」と迫られたら、その場で契約せず、冷静に「他社にも見積もりを依頼しています」と伝えることが効果的です。この一言で、悪質業者は強引な営業を続けにくくなります。信頼できる業者であれば、比較検討を歓迎し、十分な時間を与えてくれるはずです。
リフォームの種類 | 効果的な一言 |
---|---|
屋根リフォーム | 「他の専門業者に屋根の診断を依頼しています」 |
外壁塗装 | 「相見積もりを取ってから決めます」 |
キッチン・水回り | 「配管の状態は別の水道業者にも点検してもらっています」 |
内装(壁紙・床) | 「追加費用の根拠は見積書に明記してください」 |
シロアリ・床下 | 「他社の床下点検結果と比較してから判断します」 |
トイレ・浴室 | 「メーカー保証や耐用年数を確認してから判断します」 |
屋根リフォーム
悪徳業者の典型手口:「屋根が壊れている」「台風で今すぐ直さないと危険」と不安を煽る。
「他の専門業者に屋根の診断を依頼しています」
※本当に信頼できる業者であれば、他社診断との比較を嫌がらず、写真や根拠を提示して説明してくれます。
外壁塗装
悪徳業者の典型手口:「塗装が剥がれて家が崩れる」「今契約すれば半額」といった強引な値引き。
「相見積もりを取ってから決めますので、契約はしません」
※健全な塗装業者なら「比較して検討してください」と堂々と対応します。
キッチン・水回りリフォーム
悪徳業者の典型手口:「古い配管は危険だからすぐ交換が必要」「特別価格は今日だけ」などと急かす。
「配管の状態は別の水道業者にも点検してもらっています」
※信頼できる業者なら「ぜひ他社の意見も参考に」と提案してくれるはずです。
内装(壁紙・床など)
悪徳業者の典型手口:「下地が腐っているから張り替えないと危険」「工事中に追加費用が必ず出る」と脅す。
「追加費用の根拠は見積書に明記してください」
※優良業者なら契約前に追加工事の可能性や費用条件をしっかり書面で提示します。
シロアリ・床下リフォーム
悪徳業者の典型手口:「床下にシロアリが大量発生しています!」と写真を見せて不安を煽る。
「他社の床下点検結果と比較してから判断します」
※まともな業者は、点検写真や動画を明確に示し、比較検討されることを拒みません。
トイレ・浴室リフォーム
悪徳業者の典型手口:「今の設備はもう使えない」「水漏れの危険がある」と過剰に不安を強調。
「メーカー保証や耐用年数を確認してから判断します」
※優良業者は、メーカー情報や保証内容を正しく説明できます。
したがって、「他社に依頼しています」「見積もりを比較します」「書面で提示してください」といった一言は、どのリフォームでも有効な牽制になります。
これら事例から学ぶ「より実践的な見分け方」と改善策
事例や処分内容を踏まえると、次のような追加の注意点と対策が非常に有効です:
国・都道府県が公開している行政処分事例を検索して、自分が検討している業者に過去に違反歴がないか調べる。処分を受けていれば、その内容(何の法律違反か、処分の重さ・期間)を見る。
見積もり・契約書を十分に確認する
工事内容(どこをどう直すか)、使用する材料の種類・グレード、工事単価、支払条件、保証の有無などを明示してもらう。曖昧な言い方や口頭だけで済ませようとする業者は要注意。
複数業者での相見積もり + 実績・口コミの裏付け
同じ内容で2〜3社の見積もりを取ることで価格の差だけでなく説明内容や対応の違いが分かる。地元での施工実績や他の顧客の口コミ・レビューを確認する。
時間をかけて検討する態度を貫く
「即日契約」でどうしてもメリットがあるというケースは稀。「今だけ」「限定価格」などの言葉に急かされても、一晩寝かせる・家族や知人に相談する・他業者の意見を聞く時間を取る。
契約前に専門家や消費生活センターへ相談
不安な点があれば消費生活センターや国民生活センター、自治体の相談窓口に相談する。過去の同様被害の情報を持っていることがあるため、具体的に「どこがどう怪しいか」を相談できる。
トラブル時の対処方法
もし悪質業者と契約してしまった場合でも、泣き寝入りする必要はありません。クーリングオフ制度を利用すれば、訪問販売や電話勧誘で結んだ契約は8日以内であれば解除できます。また、国民生活センターや消費生活センターに相談すれば、専門のアドバイザーが対応方法を教えてくれます。すでに工事が始まっている場合でも、支払いを止めたり、弁護士に相談することで損害を最小限に抑えることが可能です。
悪質業者に出会わない確実な方法
悪質業者に出会わないためには、信頼できる窓口を通じて業者を探すことが一番です。自治体や大手ポータルサイトの紹介制度を利用すれば、審査を通過した業者だけを選べます。また、リフォーム会社の評判や口コミを確認することも重要です。特に施工実績が豊富で、地元で長年営業している会社は信頼性が高い傾向にあります。訪問営業や電話営業で接触してきた業者とは契約せず、自分で調べて比較する姿勢を持つことが、最大の防御策となります。
悪質リフォーム業者の特徴と種類
種類 | 特徴 | 被害例 | 見抜き方 |
---|---|---|---|
訪問販売型 | 突然自宅を訪ねてきて「屋根が危ない」「外壁が劣化している」と不安を煽る | 高額な屋根工事や外壁塗装を契約させられる | その場で契約せず、必ず第三者に相談 |
電話勧誘型 | 名簿を基に無差別に電話し「モニター価格で安くできる」と甘い言葉を使う | 不要なリフォームを契約させられる | 電話での契約は避け、相手の実態を確認 |
格安広告型 | 「工事費一式○万円」と相場より極端に安い金額を提示 | 契約後に追加費用を請求され、最終的に高額になる | 広告だけで判断せず、詳細な見積もりを取る |
無店舗型 | 会社所在地や固定電話がなく、携帯電話のみで営業 | 工事後に連絡が取れなくなる | 会社情報を調べ、実態がない業者は避ける |
下請け丸投げ型 | 契約だけ取り、工事は無関係な下請け業者に丸投げ | 品質が低く、工事後の保証も受けられない | 元請けと施工体制を確認し、責任の所在を明確に |
リフォームを安心して確実に依頼するには?

リフォームを安心して進めるためには、複数の業者に見積もりを依頼して比較することが欠かせません。工事内容や使う素材が同じでも、業者によって金額や対応は驚くほど異なります。中には「激安」「格安」とうたいながら、工事後に追加費用を請求してきたり、手抜き工事で数年もしないうちにやり直しが必要になる悪質な業者も存在します。
そのため、相見積もりを取って 「高すぎる見積もり」や「安すぎて不安な見積もり」 をふるい落とすことが大切です。複数の提案を比較すれば、単なる費用の違いだけでなく「提案の質」や「工事内容の丁寧さ」まで見えてきます。結果として、費用を抑えつつ納得のいくリフォームを実現できるのです。
こうした「比較の大切さ」を、もっと手間なく効率的に実現できるのが 一括見積もり無料サービス です。
【一括見積もりを利用した実際の事例】
あるご家庭では、訪問営業の業者から 180万円 の外壁塗装工事を提示されました。念のため一括見積もりを利用したところ、複数の会社から相場に沿った 90万〜110万円 の見積もりが届き、最終的に約 半額 で契約することができました。
事例②:不要な追加工事を避けられたケース
別のケースでは、内装クロスの張替えを依頼した方が「下地処理が必要」として総額 120万円 を請求されました。しかし一括見積もりで他社に相談したところ、「下地は健全で不要」との診断を受け、最終的に 40万円 で済みました。結果的に不必要な工事を避け、大きな節約につながったのです。
事例③:水回りリフォームで安心感を得られた
キッチンと浴室のリフォームで最初に提示された見積もりは 300万円超。不安を感じて一括見積もりを利用したところ、同じ工事内容で 200万円前後 の業者が複数見つかり、さらに施工事例や保証内容も確認できたため、費用だけでなく「安心感」も得られたと喜ばれています。
『全てがわかる!』
リフォームの費用に関する記事を全てまとめましたのでご覧下さい。
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参考:リフォームの費用と価格の相場は?