外壁の火災保険の修理について
台風や暴風雨、雹（ひょう）などの自然災害が原因で、外壁にクラックが入ったり、雨漏りが発生したり、外壁の一部が破損してしまった場合、多くの方が「火災保険で修理ができるのか？」と気になることでしょう。外壁の修理は通常、費用が高額になることが多いため、火災保険を適用して修理費用を実質0円にできれば非常に助かります。しかし、保険が適用されるためにはいくつかの重要な条件をクリアする必要があります。
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火災保険が適用される外壁の修理とは？
外壁の修理に火災保険を適用するためには、対象となる保険項目を確認する必要があります。火災保険で外壁の修理ができるのは、主に「風災」「雹災」「雪災」に該当する損害が発生した場合です。これらの項目は、例えば強風で外壁の一部が飛んでしまったり、雹や雪による外壁の破損などが挙げられます。
風災：強風や暴風により、外壁が飛ばされる損害
雹災：雹による外壁の損傷
雪災：積雪や雪の重みで外壁に損害が生じた場合
これらの災害が原因で外壁に損傷が発生した場合、火災保険の適用が可能となるケースがあります。
火災保険を使った外壁修理の条件とは？
火災保険で外壁の修理を行うには、次の条件を満たす必要があります。
●損害発生から3年以内に修理の申請を行うこと
火災保険の申請には、損害が発生してから3年以内という期限が設定されています。もし申請が遅れてしまうと、保険金を受け取ることができなくなりますので注意が必要です。
●修理費用が20万円以上であること
外壁の部分的な修理であれば費用は比較的少額（15万円以下）で済むこともありますが、外壁全体や高所作業が必要な場合は足場の設置費用がかさむため、合計金額が20万円を超えることもあります。足場の設置費用だけでも15万円程度かかるため、条件をクリアするのは現実的です。
●自分で申請を行うこと
保険申請を代行業者に依頼することもできますが、自分で手続きを行う方が安心で確実です。特に信頼できる業者でない場合、トラブルになるリスクが高くなるため、可能であれば自身で手続きを進めることをお勧めします。
火災保険で外壁修理をする具体的な流れ
実際に火災保険で外壁の修理・リフォームを行うには、以下のようなステップを踏んで進めていきます。
①被害写真と工事見積書を準備する
保険金申請には、外壁の損傷箇所を撮影した証拠写真が必須です。また、工事業者からの工事見積書も必要です。これらの書類を用意した上で、次のステップに進みます。
②保険会社に申請書類を依頼する
加入している保険会社に連絡を取り、損害の概要を伝えた上で、保険金申請に必要な書類一式を送付してもらいます。ここでのやり取りがスムーズに進むかどうかが、その後の手続きの進行に影響します。
③書類に必要事項を記入し、保険会社に返送する
保険会社から送付された申請書に必要事項を記入し、工事見積書や証拠写真を添付して返送します。申請書の内容は正確かつ詳細に記入することが求められます。
④鑑定人が被害状況を確認に来る場合も
損害が軽微であれば、書類のみで保険金の額が確定することもありますが、損害が大きい場合や高額な保険金が見込まれる場合は、保険会社の鑑定人が訪問して被害状況を確認することがあります。
⑤保険金の額が確定する
鑑定が終了し、保険会社側で調査が完了すると、支払われる保険金の額が確定します。この金額は電話や書面で通知され、修理に必要な費用が賄えるかどうかが確認されます。
⑥保険金の振り込み
保険金の額が確定した後、通常は1週間程度で指定の銀行口座に保険金が振り込まれます。この保険金を使って、修理・リフォーム費用を支払うことができます。
修理後でも申請は可能？
外壁の損傷に対する保険金は、修理・リフォームが完了した後でも申請が可能です。重要なのは、被害状況を示す証拠写真が揃っていることです。証拠写真さえあれば、修理後でも工事費用をカバーするために保険金を請求することができます。
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火災保険による外壁リフォームに関するトラブルとその対策
最近、火災保険を利用した外壁リフォームに関してトラブルが増加しています。特に、高齢者をターゲットにした詐欺行為が問題視されています。これらの詐欺的な手法では、業者が「0円でリフォームできます」と謳いながら外壁の調査を行い、実際には損傷がない箇所に対してもわざと破損を偽作し、代行申請で保険金を不正に取得するケースが報告されています。お客様には修理費用が0円で済むと錯覚させ、実際には修理費用以上の金額が保険会社から引き出されるのです。このような詐欺行為は、特に自然災害が発生した後に頻繁に見られるため、注意が必要です。
代行申請会社は全て詐欺なのか？
火災保険の代行申請を行う会社には、信頼できる業者も存在します。詐欺行為が問題となっているのは、代行申請を悪用して不正に保険金を得ようとする集団によるものです。実際には、災害保険に加入しているものの、保険を利用するタイミングがなく保険料だけを支払い続けている方に対して、無料で保険の見直しを行ってくれる正当な代行申請会社もあります。こうした会社は、保険会社からお金が降りた場合にのみ成果報酬を受け取る仕組みになっており、保険会社からお金が下りない場合には報酬の支払いは不要です。このような成果報酬型の代行申請サービスは、信頼性が高く、安心して依頼することができます。
災害保険の見直し、どこに頼めばいいのか？
「災害保険の見直しをしたいけれど、どこに頼めばいいのかわからない」と感じる方も多いでしょう。保険会社に直接相談すると、高額な調査費用がかかることもあります。しかし、保険に関する相談ができる「保険相談センター」などの専門機関があります。これらの機関では、先述したような保険代行申請のサービスも提供しており、リフォームや修理に必要な見直しを無料で行ってくれる優良な会社です。これにより、無駄な費用をかけることなく、適切な保険の見直しや申請が可能になります。
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参考：火災保険でリフォームができる？
