高気密住宅は換気システムが義務付けされている?「高気密住宅における3つの換気方法」もご紹介

高気密住宅は、断熱性や省エネ性に優れた住まいとして注目されています。しかし、隙間を徹底的にふさいでいるために空気の自然な出入りがなく、湿気や二酸化炭素、生活臭がこもりやすいという課題もあります。結露やカビの原因となり、健康や住宅の寿命に悪影響を与える可能性があるため、計画的な換気は欠かせません。2003年の建築基準法改正により義務化された「24時間換気システム」をはじめ、第一種・第二種・第三種といった機械換気の仕組みを理解し、自分の家庭に合った方式を選ぶことが快適な住環境づくりのポイントです。

  • 最終更新日:2025年10月2日
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      目次

      高気密住宅には換気が欠かせない理由

      高気密住宅は換気システムが義務付

      高気密住宅は、屋根や壁、窓の隙間を徹底的にふさぎ、外気を遮断する構造を持っています。断熱性能と組み合わせることで冷暖房効率が高まり、省エネ性が向上するのが大きなメリットです。
      しかしその反面、自然な空気の出入りがなくなるため、湿気や二酸化炭素、生活臭などが室内にこもりやすくなります。その結果、結露やカビが発生しやすく、健康や住宅の耐久性にも悪影響を及ぼします。こうしたリスクを避けるために、計画的な換気が欠かせません。

      「24時間換気システム」の義務化

      2003年の建築基準法改正により、住宅には「24時間換気システム」の設置が義務付けられました。これはシックハウス症候群の予防を目的としたもので、室内の空気を1時間に0.5回以上入れ替えることが規定されています。つまり、1時間あたり部屋の空気の半分を新鮮な外気と交換する必要があるということです。

      このシステムにより、化学物質やほこり、二酸化炭素を効率的に排出し、常に一定の空気環境を保つことができます。特に高気密住宅では換気を怠るとすぐに空気がよどむため、この制度は住環境の安全を守る上で非常に重要です。

      シックハウス症候群とは

      シックハウス症候群とは、住宅の建材や接着剤、家具などから発生するホルムアルデヒドやトルエンといった化学物質が原因で起こる健康障害の総称です。症状としては、頭痛、めまい、吐き気、目や喉の痛み、アレルギー反応などが挙げられます。
      高気密住宅では換気不足によりこれらの物質が蓄積しやすいため、24時間換気システムの存在が欠かせません。

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      高気密住宅における3つの換気方法

      住宅で採用される換気方法は大きく分けて「自然換気」「パッシブ換気」「機械換気」の3つです。

      自然換気

      自然換気とは、気温差や風圧によって自然に空気が出入りする仕組みです。昔ながらの住宅では隙間風によって自然換気が行われていましたが、高気密住宅ではほぼ期待できないため、補助的な役割にとどまります。

      パッシブ換気

      パッシブ換気は、床下に設置したダクトを通して空気を住宅全体に行き渡らせる方法です。暖かい空気が上昇する性質を利用し、自然の力で排気を促します。機械に頼らず効率的に換気できる点が魅力ですが、設計段階での工夫が不可欠です。

      機械換気

      機械換気は、換気扇や送風機を使って強制的に空気を入れ替える方法です。高気密住宅では主流となっており、さらに「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」に分かれます。

      機械換気の3種類と特徴

      換気方式給気方法排気方法特徴・用途メリットデメリット
      第一種換気機械給気機械排気高気密高断熱住宅に最適空気の流れを完全に制御可能、快適性が高い設置コスト・電気代が高い
      第二種換気機械給気自然排気住宅ではほぼ不採用(主にクリーンルームなど)設置費用が抑えられる湿気や結露のリスクが高い
      第三種換気自然給気機械排気一般住宅で広く採用設置費用が安くシンプル外気汚染物質を取り込みやすい
      第一種換気(機械給気+機械排気)

      第一種換気は、給気と排気の両方を機械で制御するシステムです。空気の出入りを強制的に行うため、室内の温度や湿度を安定させやすいのが最大の特徴です。

      特に熱交換換気システムを導入すると、排気時に失われる熱を回収して給気に利用できるため、冷暖房効率を損なわずに新鮮な空気を取り入れられます。高気密高断熱住宅では最も適した方式といえ、寒冷地や猛暑地域でも快適な室内環境を維持できます。

      メリット
      ・空気の流れを完全にコントロールでき、室内の空気質が安定する
      ・熱交換型なら冷暖房効率を保ち省エネ効果も期待できる
      ・花粉やPM2.5などの微粒子をフィルターで除去しやすい

      デメリット
      ・設置費用が他方式の2倍以上かかることもある
      ・機械が常時稼働するため電気代が高くなる
      ・フィルター清掃や機器メンテナンスの手間がかかる
      第二種換気(機械給気+自然排気)

      第二種換気は、機械で強制的に外気を室内に取り込み、排気は自然に外へ流す方式です。室内を「正圧状態(外よりも空気の圧力が高い)」に保てるため、外部からのホコリや汚染物質が侵入しにくい点が特徴です。

      そのため、病院の手術室や食品工場、クリーンルームといった清浄度を保ちたい施設で採用されることが多く、一般住宅で使われることはほとんどありません。

      メリット
      ・外気の汚染物質や花粉が侵入しにくく、清浄な空間を維持できる
      ・第一種換気より設置コストや消費電力を抑えられる

      デメリット
      ・高気密住宅では、湿気が壁内に侵入しやすく、結露やカビの原因になる
      ・排気が自然流出のため、空気の流れが安定しにくい
      ・住宅環境には不向きで、特殊な用途に限られる
      第三種換気(自然給気+機械排気)

      第三種換気は、外からの給気を自然に行い、排気を機械で強制的に外に出す方式です。現在、一般住宅で最も多く採用されている換気システムです。

      仕組みはシンプルで、壁や窓枠に設けた給気口から自然に外気を取り入れ、換気扇などで排気を行います。導入コストが安く、シンプルで故障リスクも少ないため、多くの住宅で採用されています。

      メリット
      ・設置コストが低く、工事も比較的簡単
      ・消費電力が少なく、ランニングコストを抑えられる
      ・シンプルな仕組みのためメンテナンスが容易

      デメリット
      ・外気の汚れや花粉がフィルターを通さずに入りやすい
      ・室内が「負圧状態(外よりも圧力が低い)」になるため、隙間から外気が流入するリスクがある
      ・冬場は冷気、夏場は熱気が入りやすく、冷暖房効率が落ちやすい

      岡田仁監修者のコメント
      高気密住宅では、快適な温度環境を維持する一方で、換気が不十分だと健康や住宅寿命に悪影響を与える可能性があります。特に24時間換気システムは義務化されており、シックハウス症候群を防ぐためにも欠かせません。
      換気方式は大きく3種類あり、最も安定した効果を期待できるのは第一種換気ですが、コスト面を考慮すると第三種換気を採用する住宅が多いのも現状です。予算やライフスタイルに合わせて最適な換気方法を選ぶことが、高気密住宅で健康的に暮らすための鍵となります。
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      2025/10

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