高気密高断熱住宅の結露の危険性について!「今からできる対策」もご紹介

高気密高断熱住宅は快適で省エネですが、湿気がこもりやすく「内部結露」と「表面結露」のリスクを正しく理解しないと、住まいの劣化や健康被害を招きます。内部結露は壁内や天井裏で起こり、柱・断熱材の腐食につながる見えない脅威。表面結露は窓や壁の室内側に現れ、カビ・ダニの繁殖やアレルギーを引き起こします。予防の柱は「換気・断熱・湿度管理」。24時間換気の適切運用、窓・壁の断熱強化や外断熱、湿度40〜60%の維持に加え、家具の壁付けを避ける・室内干しを控えるなど日常の工夫で、結露リスクを大幅に減らせます。設計段階からの計画+入居後の運用で、長寿命かつ健康的な住まいを実現しましょう。

  • 最終更新日:2025年10月2日
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      目次

      高気密高断熱住宅における結露の危険性

      高気密高断熱住宅の結露

      高気密高断熱住宅は、快適で省エネ効果が高い住まいとして注目されています。しかし一方で、結露のリスクを正しく理解しておかないと、思わぬ住宅トラブルや健康被害を招く可能性があります。結露には大きく分けて「内部結露」と「表面結露」があり、それぞれ発生する場所や危険性が異なります。ここでは、その特徴とリスクを詳しく解説します。

      高気密高断熱住宅の結露の種類

      結露は空気中の水蒸気が冷たい部分に触れることで発生しますが、高気密高断熱住宅の場合、隙間が少ないために湿気がこもりやすく、結露が起きやすい条件が整っています。特に「内部結露」と「表面結露」では発生する場所も被害の内容も大きく異なります。

      種類発生場所主な原因危険性
      内部結露壁内・天井裏・床下など見えない部分室内の水蒸気が壁内に侵入し、外気の冷たさで冷却される柱や断熱材の腐食・劣化、住宅寿命を縮める
      表面結露窓ガラス・壁の内側・床など目に見える部分室内外の温度差と湿度の高さカビ・ダニの繁殖、アレルギーや喘息の原因

      内部結露の危険性

      内部結露とは、壁や天井、床下といった目に見えない部分で発生する結露のことです。特に冬場は、暖房で温められた湿った空気が壁内に侵入し、外の冷気と触れることで水滴となります。この結露が柱や断熱材に付着すると、木材の腐食やカビの発生を招き、住宅の耐久性を著しく低下させます。

      表面からは見えにくいため気づきにくく、気づいた時には建物全体の劣化が進行しているケースも少なくありません。内部結露は「住宅の寿命を縮める最大のリスク」と言われており、特に注意が必要です。

      表面結露の危険性

      表面結露は、窓ガラスや壁の内側、床といった目に見える部分に発生する結露を指します。代表的な例として、冬の朝に窓ガラスがびっしょり濡れている状態が挙げられます。見た目にはすぐに気づけるため対策が取りやすい反面、放置するとカビやダニが繁殖しやすく、アレルギーや喘息の原因となります。

      また、家具の裏側や押し入れの壁など、日常的に目が届きにくい場所で発生した場合には、気づかないうちにカビが広がり、健康被害だけでなく生活空間の快適性を損なう恐れもあります。

      岡田仁監修者のコメント
      高気密高断熱住宅は、省エネ性能や快適性に優れる一方で、「内部結露」と「表面結露」という二種類のリスクを抱えています。内部結露は住宅そのものの寿命を縮め、表面結露は住む人の健康に直結する問題を引き起こします。したがって、住宅の設計段階から適切な断熱施工や換気計画を行うこと、そして入居後も湿度管理を徹底することが重要です。
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      高気密高断熱住宅の結露対策

      高気密高断熱住宅は、省エネ性能が高く快適な暮らしを実現できる一方で、結露のリスクを伴います。特に内部結露や表面結露は、放置すると住宅の寿命を縮めたり、住む人の健康に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。そこで重要になるのが「結露対策」です。ここでは、高気密住宅で実際に有効な対策を詳しくご紹介します。

      対策方法特徴主な効果注意点
      24時間換気システム強制的に空気を循環させる湿度の排出・空気清浄フィルター清掃が必要
      窓や壁の断熱強化複層ガラス・樹脂サッシを採用表面結露の防止、冷気遮断初期費用がかかる
      外断熱の施工外張り断熱・断熱シート内部結露の防止、住宅寿命を延ばす施工技術に依存
      カーテン・断熱ブラインド手軽に導入できる窓際の温度差を軽減完全な防止にはならない
      湿度管理(加湿・除湿)加湿器・除湿器の利用快適な湿度を維持過剰加湿に注意

      24時間換気システム

      高気密高断熱住宅では、建築基準法により24時間換気システムの設置が義務付けられています。これは結露対策として非常に重要な仕組みで、湿気を屋外へ逃がし、新鮮な空気を室内に取り入れる役割を果たします。自然換気がしにくい高気密住宅だからこそ、換気システムによる計画的な空気の流れが欠かせません。
      ただし、フィルターにほこりや花粉が詰まると換気効率が低下するため、定期的な清掃や交換が必須です。

      窓や壁の断熱強化

      結露が発生しやすい代表的な場所は「窓ガラス」です。外気に接する面積が広く、室内外の温度差が大きくなるため、冷えた表面に水滴が付きやすいのです。そこで有効なのが複層ガラスや樹脂サッシの採用です。これにより外の冷気を遮断し、表面温度の低下を防ぎます。
      また、壁の断熱材を厚くすることで室内の温度が安定し、結露発生リスクがさらに低減されます。導入には初期費用がかかりますが、光熱費削減や快適性向上にもつながるため、長期的にはコストメリットがあります。

      外断熱の施工

      内部結露の最も有効な対策は「外断熱の強化」です。外壁の外側を断熱材で覆うことで、壁内に温度差が生じにくくなり、水蒸気が結露に変わるのを防ぎます。これにより、柱や断熱材の腐食を防ぎ、住宅の寿命を延ばすことができます。
      ただし外断熱は施工技術に左右されるため、経験豊富な工務店やハウスメーカーに依頼することが重要です。施工不良があると逆に湿気がこもり、結露やカビの原因になることもあるので注意が必要です。

      カーテン・断熱ブラインド

      比較的簡単にできる結露対策として、カーテンや断熱ブラインドの活用があります。窓際の冷気を遮断し、室内の暖気との温度差を小さくすることで表面結露を軽減できます。
      特に断熱性の高いカーテンやハニカム構造のブラインドは効果的です。ただし、根本的に結露をなくすものではないため、あくまで補助的な対策と考える必要があります。

      湿度管理(加湿・除湿)

      結露は「温度差」と「湿度の高さ」の両方が揃ったときに起こります。そのため、室内の湿度管理も大切です。冬場は加湿器を利用して適度な湿度を保つことが必要ですが、加湿しすぎると窓や壁に結露が発生しやすくなります。逆に梅雨や夏場は除湿器やエアコンの除湿機能を利用することで、湿気を抑えられます。
      目安として、室内湿度は40〜60%程度を維持するのが理想です。湿度計を設置して日常的にチェックすると効果的です。

      家具の配置に注意する
      壁に家具をぴったり付けると空気が滞留して結露が発生しやすくなります。5〜10cm程度の隙間を空けて設置しましょう。

      室内干しを控える
      洗濯物を室内で干すと湿度が急上昇します。できるだけ浴室乾燥機や外干しを活用しましょう。

      調湿建材を活用する
      珪藻土やエコカラットなど、湿度を吸収・放出できる建材を取り入れると、日常的な湿度調整に効果的です。

      適度な暖房を行う
      部屋を適度に暖めることで壁や窓の表面温度を下げすぎず、結露を防げます。床暖房や蓄熱暖房も有効です。

      岡田仁監修者のコメント
      高気密高断熱住宅の結露対策は、「換気」「断熱」「湿度管理」の3つが大きな柱となります。24時間換気で湿気をコントロールし、窓や壁の断熱を強化し、外断熱で内部結露を防ぐことで、住宅の寿命を守りながら健康的で快適な住まいを実現できます。さらに日常的な工夫を組み合わせれば、結露のリスクは大幅に低減可能です。
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      高気密高断熱住宅の見積もりで予算オーバーしないように抑えるには、相見積もりを取り、ハウスメーカーや工務店の見積もりを比較することです。

      高気密高断熱住宅を依頼できる会社は、ハウスメーカー・工務店・建築事務所など各県に数多く存在します。理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めます。

      相見積もりとは?

      相見積もりとは、数社から見積もりを取り、価格や費用を比較検討することを意味します。

      高気密高断熱住宅を安くするには、相見積もりが重要となりますが、相見積もりを自分で行うと手間と時間がかかります。また、優良会社を見定め依頼をしないといけないので会社探しが難しく最悪の場合、悪質業者に依頼することがあり、想定以上の高い費用で高気密高断熱住宅を行うことになってしまいます。そうならない為にもオススメなのが、一括見積もり無料サービスを利用しましょう。

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