屋根の陶器瓦の葺き直しのリフォーム費用は?50〜150㎡の相場をご紹介

既存の瓦を一度外し、下地を補修して再利用する「葺き直し」は、外観を保ったまま耐久性を回復できるコスパ重視の屋根リフォームです。相場は約25万〜120万円(規模や劣化状況で増減)。ただし対応できるのは主に陶器瓦で、屋根材の劣化が進んでいる場合は葺き替えが適切になります。費用は足場・撤去仮置き・下地(野地板)補修・防水シート・瓦の葺き直し・棟瓦積み直しなどの積み上げで決まり、面積が大きいほど増加。外観刷新を望むなら葺き替え、費用を抑えて寿命を延ばすなら葺き直しと、目的に合わせて選ぶのが成功のコツです。複数社の現地調査と見積もり比較で、適正価格と最適工法を見極めましょう。

  • 最終更新日:2025年9月7日
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      目次

      屋根の葺き直しの費用の相場

      コンシェルジュ

      材料費用+施工費用=
      250,000円〜1,200,000円

      屋根の葺き直しのリフォーム費用の相場ですが、葺き直しには「材料費用」「施工費用」があります。それらの総合した平均の費用となります。下の方に内訳詳細を載せてありますのでご確認下さい。また、この費用の相場は一例となっております。正確な費用はリフォーム会社に現場調査をしてもらい見積もりを出してもらいましょう。

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      屋根の葺き直しについて

      屋根は建物を雨や風から守る重要な役割を果たしており、年月が経つにつれて必ず劣化していきます。そのため、定期的に修繕やリフォームを行うことが欠かせません。屋根リフォームの工法にはいくつか種類がありますが、比較的費用を抑えられる方法として知られているのが「屋根の葺き直し」です。

      屋根の葺き直しとは?

      「葺き直し」とは、既存の屋根材を一度取り外し、下地部分を補修したうえで、同じ屋根材を再度利用して葺き直す工法です。つまり、新しい屋根材に取り替える「葺き替え」とは異なり、現在使用している屋根材を再利用する点が大きな特徴です。見た目は大きく変わりませんが、下地が補強されることで耐久性を回復できます。

      葺き直しのメリット

      葺き直しの一番の魅力は、費用を抑えられることです。新しい屋根材を購入する必要がないため、材料費が大幅に軽減されます。さらに、既存の屋根材を使うことで外観を維持できるため、「今の屋根の雰囲気を残したい」という方には適しています。また、下地部分を新しく補修するため、雨漏り防止や屋根全体の耐久性向上にもつながります。

      葺き直しのデメリット

      一方で、葺き直しには弱点もあります。まず、屋根の見た目が変わらないため、外観を一新したい場合には不向きです。また、既存の屋根材を再利用するため、材料自体が劣化している場合には施工ができません。屋根材の寿命が近いと判断された場合は、むしろ葺き替えを検討した方が合理的です。

      葺き直しができないケース

      すべての屋根に葺き直しが適用できるわけではありません。築50年以上の住宅では「セメント瓦」や「いぶし瓦」が使用されていることが多いですが、これらは現在では流通が限られており、部材の仕入れが難しいため葺き直しには不向きです。
      実際に、葺き直しが可能な屋根材は陶器瓦のみとされており、その他の屋根材では基本的に対応できません。そのため、屋根の種類や状態によって工法を選択することが大切です。

      葺き直し
      → 既存の屋根材を一度取り外し、下地を補修したうえで再利用する工法。費用を抑えつつ寿命を延ばせるが、屋根材の状態によっては施工できない。

      葺き替え
      → 既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工法。費用は高くなるものの、見た目を一新でき、屋根全体の耐久性も大幅に向上する。

      栗林暁監修者のコメント
      屋根の葺き直しは、費用を抑えながら屋根の寿命を延ばすことができる合理的な工法です。ただし、施工できるのは陶器瓦に限られており、屋根材の劣化が進んでいる場合には対応できないこともあります。一方で、外観を刷新したい、あるいは屋根全体を新しくしたい場合には葺き替えが適しています。

      屋根の状態や築年数、そして予算に応じて「葺き直し」と「葺き替え」のどちらを選ぶかを判断することが、長く安心して暮らすためのポイントとなります。
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      屋根の葺き直しのリフォーム費用と内訳

      女性

      屋根の葺き直しは、既存の陶器瓦(日本瓦)を一度取り外し、下地を補修したうえで再利用して葺き直す工法です。屋根をすべて新しく交換する「葺き替え」と比べて費用を抑えられるのが魅力ですが、対応できるのは陶器瓦に限られます。
      ここでは、工事の工程ごとにかかる費用相場を解説し、総額の目安を整理していきます。

      工事項目費用相場
      仮設足場設置約120,000〜150,000円
      各種諸経費(現場管理費など)約30,000〜50,000円
      屋根瓦撤去・仮置き約1,500〜3,500円/㎡
      廃材処分費(桟木・葺き土など)約25,000円〜
      野地板解体処分(必要時)約700〜1,000円/㎡
      木下地張り(増し張りまたは張替え)約2,500〜4,000円/㎡
      防水シート張り約600〜1,200円/㎡
      葺き直し工事(陶器瓦)約5,000〜8,000円/㎡
      棟瓦積み直し(漆喰含む)約10,000〜15,000円/m

      仮設足場の設置

      屋根工事は高所作業となるため、安全と作業効率を確保するために必ず足場の設置が必要です。屋根の面積が50〜150㎡の住宅では、足場設置費用の相場は 約120,000円〜150,000円。加えて現場管理費や諸経費として 約30,000円〜50,000円 が発生するケースもあります。

      既存屋根瓦の撤去・仮置き

      葺き直しでは既存の陶器瓦を一度解体・撤去し、屋根の下地を確認します。再利用が前提のため、ひび割れや欠けを防ぐよう慎重に取り扱います。桟木や漆喰などの副資材は処分され、瓦だけが残されます。

      撤去・仮置き費用:1,500〜3,500円/㎡
      廃材処分費(桟木・葺き土など):25,000円〜
      野地板の解体処分(必要時):700〜1,000円/㎡

      木下地(野地板)の張り替え・増し張り

      既存の野地板が劣化している場合は撤去し、新しい構造用合板に張り替えます。劣化が軽度であれば、既存の野地板の上に新たな板を増し張りする方法もあります。

      木下地張り費用:2,500〜4,000円/㎡

      防水シートの施工

      野地板の上には防水シート(ルーフィングシート)を敷設します。シートの性能は透湿性や遮熱性の有無などグレードによって異なり、耐久性にも差があります。

      防水シート張り費用:600〜1,200円/㎡

      瓦の葺き直し

      防水シートを敷き終えたら、新しい桟木(瓦桟)を設置し、解体時に仮置きしておいた陶器瓦を再び並べて施工していきます。瓦の割れや欠けをチェックしながら、一枚ずつ慎重に戻す作業が行われます。

      葺き直し費用(陶器瓦):5,000〜8,000円/㎡

      棟瓦の積み直し

      屋根の最も高い位置にある棟瓦も積み直しを行います。漆喰を詰め直したり銅線で固定するほか、軒先部分には水切り部材やプラスチック面戸を使うこともあります。ここを丁寧に施工することで、雨漏りや風の影響を防ぐことができます。

      棟瓦施工費用(漆喰含む):10,000〜15,000円/m

      屋根の葺き直し費用シミュレーション(陶器瓦)

      項目単価目安50㎡の費用100㎡の費用150㎡の費用
      仮設足場設置一式:120,000〜150,000円120,000〜150,000円120,000〜150,000円120,000〜150,000円
      諸経費(現場管理費など)一式:30,000〜50,000円30,000〜50,000円30,000〜50,000円30,000〜50,000円
      瓦撤去・仮置き1,500〜3,500円/㎡75,000〜175,000円150,000〜350,000円225,000〜525,000円
      廃材処分費(桟木・葺き土など)一式:25,000円〜25,000円〜25,000円〜25,000円〜
      野地板解体処分(必要時)700〜1,000円/㎡35,000〜50,000円70,000〜100,000円105,000〜150,000円
      木下地張り(増し張り/張替え)2,500〜4,000円/㎡125,000〜200,000円250,000〜400,000円375,000〜600,000円
      防水シート張り600〜1,200円/㎡30,000〜60,000円60,000〜120,000円90,000〜180,000円
      瓦葺き直し工事(陶器瓦)5,000〜8,000円/㎡250,000〜400,000円500,000〜800,000円750,000〜1,200,000円
      棟瓦積み直し(漆喰含む)10,000〜15,000円/m ※棟長さにより変動約100,000〜150,000円約200,000〜300,000円約300,000〜450,000円
      総額目安約760,000〜1,210,000円約1,405,000〜2,270,000円約2,000,000〜3,450,000円

      栗林暁監修者のコメント
      屋根の葺き直しは、陶器瓦の伝統的な美しさを残しながら下地を補修し、屋根の寿命を延ばすことができる工法です。費用は工程ごとに細かく積み重なるため見積もりは複雑ですが、「どの部分にどのくらい費用がかかるのか」を把握することで納得感を持ってリフォームを進められます。
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      屋根の葺き直しを激安・格安でするには?

      激安・格安

      屋根の葺き直しを激安・格安でするには、相見積もりを取り、業者の費用を比較することです。


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      屋根の葺き直しを依頼できる業者は、ハウスメーカー・工務店・各業者・建築事務所など各県に数多く存在します。理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めます。

      相見積もりとは?

      相見積もりとは、数社から見積もりを取り、価格や費用を比較検討することを意味します。

      屋根の葺き直しを安くするには、相見積もりが重要となりますが、相見積もりを自分で行うと手間と時間がかかります。また、優良会社を見定め依頼をしないといけないので会社探しが難しく最悪の場合、悪質業者に依頼することがあり、想定以上の高い費用で屋根の葺き直しを行うことになってしまいます。そうならない為にもオススメなのが、一括見積もり無料サービスを利用しましょう。

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      参考:
      屋根のリフォーム工事の費用と価格の相場は?






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