屋根の融雪のリフォーム費用は?「融雪方式」「融雪装置」の相場や「年間維持費」もご紹介

雪国の住宅にとって、屋根に積もる雪は大きな負担となり、雪下ろし作業の危険性や建物へのダメージも無視できません。その解決策として注目されるのが「屋根の融雪リフォーム」です。費用相場は約8万円〜400万円以上と幅広く、自然落下式や耐雪方式、融雪屋根方式、井戸水方式、消雪パイプ方式などの「融雪方式」、さらに埋設型や移動式、電気ヒーターといった「融雪装置」によって大きく変動します。この記事では、それぞれの特徴・メリット・デメリット、初期費用と維持費の目安を詳しく紹介し、自宅に最適な融雪方法を選ぶための参考にしていただけます。

  • 最終更新日:2025年9月7日
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      目次

      屋根の融雪のリフォーム費用と相場

      コンシェルジュ

      本体価格+施工費用=
      80,000円〜4,000,000円

      屋根の融雪の費用の比較の相場ですが、「融雪方式」「融雪装置」があります。それらの総合した平均の費用となります。下の方に内訳詳細を載せてありますのでご確認下さい。また、この費用の相場は一例となっております。正確な費用はリフォーム会社に現場調査をしてもらい見積もりを出してもらいましょう。

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      屋根の「融雪方式」のリフォーム費用について

      屋根の融雪装置

      積雪地域に暮らす家庭にとって、冬の屋根に積もる雪は大きな課題です。雪下ろしは重労働であるうえ、転倒や落下などの事故リスクも高いため、できるだけ負担を減らしたいと考える方は少なくありません。その解決策のひとつが「屋根の融雪方式」です。

      融雪方式といっても種類はさまざまで、屋根の形状を工夫して雪を自然に落とす方法から、屋根そのものを強化して積雪に耐える方法、さらに加熱や井戸水を利用して雪を溶かす方法まで多岐にわたります。住宅の条件や地域の積雪量、そして予算に応じて最適な方式を選ぶことが重要です。

      ここでは代表的な5つの屋根の融雪方式を取り上げ、それぞれの特徴やメリット・デメリット、さらに費用や施工期間の目安について詳しく解説していきます。

      方式特徴メリットデメリット向いている住宅初期設置費用の目安維持費用(年間)施工期間(目安)
      自然落下式急勾配屋根で自然に雪を落とすランニングコストゼロ/メンテナンス不要落雪スペースが必要/安全面に注意広い敷地を持つ住宅約50万〜150万円(屋根形状変更を含む場合)ほぼ0円新築時または屋根リフォームで2〜3週間
      耐雪方式強度の高い屋根で雪を積もらせる雪下ろし不要/安心感がある初期費用が高い豪雪地帯の住宅約100万〜300万円ほぼ0円2〜3週間
      融雪屋根方式不凍液を循環させ屋根を加熱ムラなく安定して融雪可能設置費用・維持費が高い長期的に雪処理したい住宅約200万〜400万円約5万〜15万円3〜4週間
      井戸水方式地下水の温度で融雪水道代不要/省エネ水源が深いと工事費が高額井戸水を利用できる住宅約150万〜300万円(井戸掘削含む)約1万〜5万円(ポンプ電気代)2〜4週間
      消雪パイプ方式井戸水を散布し直接融雪広範囲をムラなく処理可能設置費用が高額/水源が必要屋根+駐車場など広範囲で利用したい住宅約200万〜500万円(配管工事含む)約2万〜10万円3〜6週間

      自然落下式

      ●初期設置費用:約50万〜150万円(屋根形状変更を含む場合)
      ▶維持費用(年間):ほぼ0円

      自然落下式は、屋根を急勾配に設計し、積もった雪が自然に滑り落ちるようにする方法です。特別な装置を必要とせず、施工時点で屋根の形状を工夫することで融雪効果を得られます。ランニングコストが一切かからないのが大きな利点ですが、雪が落ちるスペースが確保できない住宅では採用が難しいほか、落雪による事故や隣地トラブルのリスクも伴います。

      耐雪方式

      ●初期設置費用:約100万〜300万円
      ▶維持費用(年間):ほぼ0円

      耐雪方式は、屋根そのものを強化し、雪が積もった状態でも壊れない構造にする方法です。雪を無理に落としたり溶かしたりせず、屋根の上で自然に積もらせたままにするため、雪下ろし作業から解放されます。積雪量の多い地域では特に安心感がありますが、構造的に頑丈な屋根をつくる必要があるため、工事費用は高額になりやすいのが欠点です。

      融雪屋根方式

      ●初期設置費用:約200万〜400万円
      ▶維持費用(年間):約5万〜15万円

      融雪屋根方式は、屋根内部にパイプを敷設し、不凍液を循環させて加熱することで屋根全体を温め、雪を溶かす仕組みです。ムラなく効率的に融雪できるため、安定した効果を得られる点が強みです。しかし、パイプの設置やメンテナンスにはコストがかかり、施工期間も長めになる傾向があります。

      井戸水方式

      ●初期設置費用:約150万〜300万円(井戸掘削含む)
      ▶維持費用(年間):約1万〜5万円(ポンプ電気代)

      井戸水方式は、地下から汲み上げた井戸水の水温を利用して雪を溶かす仕組みです。井戸水は冬でも比較的温度が高いため、省エネで効率よく雪を処理できます。水道代がかからない点も魅力ですが、水源が深い場合には掘削やポンプ設置に高額な工事費用が必要になることもあります。

      消雪パイプ方式

      ●初期設置費用:約200万〜500万円(配管工事含む)
      ▶維持費用(年間):約2万〜10万円

      消雪パイプ方式は、井戸水をパイプを通じて屋根や地面に散布し、雪を直接溶かす方法です。広範囲に雪を処理でき、均一に溶かせるのが特徴です。特に屋根だけでなく駐車場やアプローチの融雪にも活用できます。ただし、こちらも井戸水の確保が前提となり、深井戸の場合は工事費がかさむ点に注意が必要です。

      栗林暁監修者のコメント
      屋根の融雪方式にはさまざまな種類があり、それぞれに向き不向きがあります。

      初期費用を抑えたい場合は自然落下式
      豪雪地域で雪下ろしの手間をなくしたいなら耐雪方式
      効率重視なら融雪屋根方式
      ランニングコストを抑えたいなら井戸水方式
      広範囲を対象にしたいなら消雪パイプ方式

      設置場所の条件や予算、生活スタイルに合わせて最適な方式を選ぶことが、冬の安心につながります。
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      屋根の「融雪装置」の設置のリフォーム費用と内訳

      女性

      雪国の住宅では、屋根に積もる雪の処理が大きな課題です。重い雪をそのまま放置すれば建物に負担がかかり、雪下ろし作業には転倒や落下といった危険が伴います。そこで活躍するのが「屋根の融雪装置」です。リフォームによって融雪装置を導入すれば、冬の生活が大幅に快適で安全になります。ただし、融雪装置には複数の種類があり、それぞれ費用や特徴が異なるため、導入前にしっかり比較検討することが大切です。

      ここでは代表的な「埋設型融雪機」「移動式融雪機」「屋根融雪電気ヒーター(電熱線)」の3種類を取り上げ、それぞれの費用相場や内訳について解説します。

      種類特徴メリットデメリット初期設置費用の目安維持費用(年間)施工期間の目安向いている住宅・用途
      埋設型融雪機屋根内部や床下にパイプを埋め込み、熱源で雪を溶かす本格方式広範囲を均一に融雪できる/豪雪地帯でも対応可能工事が大規模・高額/設置期間が長い約70万〜400万円約3万〜10万円(燃料・点検)3〜6週間豪雪地帯や雪下ろしを完全に不要にしたい住宅
      移動式融雪機屋根に固定せず、必要な場所へ持ち運んで使用導入費用が安い/設置が容易/部分的な融雪に便利屋根全体には不向き/効率は低め約30万〜60万円約1万〜3万円(燃料・電気代)1〜3日積雪量が比較的少ない地域や補助的利用
      屋根融雪電気ヒーター(電熱線)屋根や雨樋に電熱線を取り付け、電気の熱で雪や氷を溶かす初期費用が安い/部分的融雪に最適/施工が簡単大雪時は能力不足/電気代が高くなる可能性約8万〜10万円約1万〜5万円(電気代)1〜2日局所的な融雪をしたい住宅/都市部や小規模住宅

      埋設型融雪機の費用

      費用相場:本体価格+設置工事で 約70万円〜400万円
      追加費用:足場を組む場合、1㎡あたり約700円〜1,200円

      埋設型融雪機は、屋根の内部や床下に配管や装置を組み込み、熱源を使って雪を溶かす仕組みです。住宅全体を安定的に融雪できるため、最も本格的な装置といえます。

      内訳例】

      本体価格:約50万〜200万円
      配管・熱源工事費:約20万〜150万円
      足場・安全対策費:約10万〜30万円

      大規模工事になるためコストは高めですが、一度設置すれば雪下ろし不要となり、豪雪地帯でも安心して暮らせるのが魅力です。

      移動式融雪機の費用

      費用相場:本体価格+設置費用で 約30万円〜60万円
      追加費用:足場を組む場合、1㎡あたり約700円〜1,200円

      移動式融雪機は、屋根に固定せず、必要な場所へ持ち運んで使用するタイプです。装置自体を設置するというより、簡易的に融雪作業を補助するための機械になります。埋設型に比べると導入しやすく、比較的手頃な価格で利用可能です。

      内訳例】

      本体価格:約20万〜40万円
      設置・使用環境整備費:約10万〜20万円
      足場費用:必要に応じて10万円前後

      大規模な屋根全体ではなく、一部の雪処理を効率化したい家庭や、積雪量がそこまで多くない地域に向いています。

      屋根融雪電気ヒーター(電熱線)の費用

      費用相場:本体価格+設置工事で 約8万円〜10万円
      追加費用:足場を組む場合、1㎡あたり約700円〜1,200円

      最も手軽に導入できるのが「屋根融雪電気ヒーター」です。屋根や雨樋に電熱線を取り付け、電気の熱で雪や氷を溶かす仕組みです。設置が比較的簡単で、部分的な融雪にも対応できるため、リフォームでも人気があります。

      内訳例】

      本体価格:約5万〜7万円
      電気工事費:約2万〜3万円
      足場費用:約5万〜10万円(必要に応じて)

      コストを抑えて導入できる反面、電気代がランニングコストとして発生する点や、大雪の際は融雪効果が追いつかない場合がある点には注意が必要です。

      栗林暁監修者のコメント
      屋根の融雪装置は種類によって導入費用が大きく異なります。

      本格的に導入したい方 → 埋設型融雪機(70万〜400万円)
      比較的手軽に対応したい方 → 移動式融雪機(30万〜60万円)
      低コストで部分的に融雪したい方 → 電気ヒーター(8万〜10万円)

      いずれも足場設置が必要な場合は追加費用が発生するため、トータルコストを踏まえて見積もりを依頼することが大切です。
      外壁・屋根リフォームどこに頼めばいいの?
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      屋根の融雪の設置を激安・格安でするには?

      激安・格安

      屋根の融雪の設置を激安・格安でするには、相見積もりを取り、業者の費用を比較することです。


      全てのリフォームに適用!リフォームを激安・格安にする方法は?

      屋根の融雪の設置を依頼できる業者は、ハウスメーカー・工務店・各業者・建築事務所など各県に数多く存在します。理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めます。

      相見積もりとは?

      相見積もりとは、数社から見積もりを取り、価格や費用を比較検討することを意味します。

      屋根の融雪の設置を安くするには、相見積もりが重要となりますが、相見積もりを自分で行うと手間と時間がかかります。また、優良会社を見定め依頼をしないといけないので会社探しが難しく最悪の場合、悪質業者に依頼することがあり、想定以上の高い費用で屋根の融雪の設置を行うことになってしまいます。そうならない為にもオススメなのが、一括見積もり無料サービスを利用しましょう。

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      屋根のリフォームの費用に関する記事を全てまとめましたのでご覧下さい。
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      参考:
      屋根のリフォーム工事の費用と価格の相場は?






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