ローコスト住宅で高気密高断熱で建てることはできる?
ローコスト住宅で高気密高断熱がる住宅を建てられないイメージの方が多いともいますが、そもそもローコスト住宅とは、何なのでしょうか?まずは、そちらを確認しましょう。
ローコスト住宅とは?欠陥で後悔する!?
ローコスト住宅とは、一般的な住宅より安い価格で販売している住宅のことですが、「安い=危険・欠陥」と認識する方も少なくないと思います。ですので、なぜローコスト住宅は安く提供できるのかご紹介します。
ローコスト住宅の標準仕様の仕組み
ローコスト住宅の仕組みは、戸建てを低所得者でも購入できるようにとハウスメーカーが提案した基準仕様の住宅です。一般住宅と違い、最低限のデザイン・設備で快適に住める家を提供しています。ですので一般住宅よりも家の材質が落ちる・欠陥ではなく、デザイン性が落ちる認識が正しいです。デザイン性が落ちるというのは、「安っぽいデザイン」ではなく、シンプルと捉えて頂ければ良いです。また、ローコスト住宅であっても、一般住宅と変わらない耐震性や高気密高断熱に特化したハウスメーカーもあります。
ローコスト住宅で後悔しない為に仕様や仕組みを知ろう!
ローコスト住宅は危ない!大丈夫??欠陥の危険や安いからくりを知ろう!
ローコスト住宅で高気密高断熱で建てることができるハウスメーカー一覧
・クレバリーホーム
・セルコホーム
・アイフルホーム
・タマホーム
・トヨタホーム
・アエラホーム
・ウィザースホーム
・ヤマダホームズ
高気密高断熱のローコスト住宅で後悔しないための注意点!
上記でご説明した通り、ローコスト住宅でもハウスメーカーによって高気密高断熱住宅を「標準仕様」にしているメーカーもあれば、「標準仕様」でなくても別途費用で対応可能の会社もあります。この2点では、価格が大きく異なりますので事前確認を必ず行いましょう。
ローコスト住宅の高気密高断熱住宅について
高気密高断熱住宅とは、高い気密性能と断熱性能を備えた住宅となります。また、これら2つの高い性能での値があり、「気密性能はC値」「断熱性能はUA値」と用いられます。
気密性とは?
気密性とは、室内外への「空気」の出入りする量のことで気密性能が高いほど、出入りが少なくなります。
気密性能のC値について
気密性能のC値の単位は、cm2/㎡となり、相当隙間面積と言います。目安の数値が2.0となります。以下がC値の計算式です。
【C値の計算式】総相当隙間面積÷延床面積=相当隙間面積
相当隙間面積の値が小さいほど、空気の出入りが少なく気密性が高くなります。
断熱性とは?
断熱性とは、室内外への「温度」の出入りする量のことで断熱性能が高いほど、出入りが少なくなります。
断熱性能のUA値について
断熱性能のUA値の単位は、W/m2Kとなり、外皮平均熱貫流率と言います。目安の数値が0.6〜0.8となります。以下がUA値の計算式です。
【C値の計算式】総熱損失量 (W/K) ÷ 外皮面積の合計 (㎡)=外皮平均熱貫流率
外皮平均熱貫流率の値が小さいほど、温度の出入りが少なく断熱性が高くなります。
高気密高断熱住宅のメリット・デメリットは?
それでは、本題の高気密高断熱住宅のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
高気密高断熱住宅のメリットでは、3つが挙げられます。
ヒートショック対策になる
ヒートショックとは、室内外の温度の差で起こる事故で、温度差で血圧や心拍数が急激に上がり失神し、怪我や死に至ることになります。高気密高断熱にすることで一定の温度を保つことができるので安心です。
防音性が高くなる
防音性を高めるには、遮音と吸音が必要となり、高気密で音を遮り、高断熱で音を吸収します。ですので騒音トラブルを未然に防ぐことができます。
エアコン・空調の効きが良い
高気密高断熱住宅は、室内の温度を保ってくれるのでエアコンや空調の効きが良く、光熱費を安く抑えることができます。
デメリット
高気密高断熱住宅のデメリットでは、3つが挙げられます。
コストがかかる
一般住宅と比べ、高気密高断熱住宅には費用がかかります。
湿気が溜まりやすい
高気密高断熱性能が高いと空気の循環が悪くなり、湿気が溜まりやすくなります。昔の家ですとカビが生えてしまって駄目にしてしまいますが、高気密高断熱住宅はその点、防湿処理がなされた断熱材や二重窓を設置して工夫されているので安心です。
暖房具の限りがある
室内の二酸化炭素濃度が高まってしまうような換気が必須の石油ストーブやガスストーブでは、高気密高断熱住宅には不向きとなります。
ですが、冬の場合、エアコンだけですと上部のみが温まり、足元は温まらないので、燃焼された排気ガスは排気管を通って外に排出される、FF式ファンヒーターを使用しましょう。
ローコスト住宅で使用される断熱材
断熱材には3種類あります。それぞれ施工方法もメリット・デメリットも異なりますのでご紹介します。まずは、高機能グラスウールボードから御覧ください。
高機能グラスウールボード
高機能グラスウールボードは、骨組みの間にグラスウールボードをはめ込む施工方法です。
メリット
高機能グラスウールボードは他の断熱材に比べ安い費用ででき、耐久性、耐火性があります。
デメリット
高機能グラスウールボードは水に弱く、複雑な配管が通っている場所では、綺麗に施工はできない。
ポリスチレンフォーム
ポリスチレンフォームは、骨組みの間にポリスチレンフォームをはめ込む施工方法です。
メリット
ポリスチレンフォームは、湿気に強く劣化がしにくい素材で、費用は安くできます。
デメリット
ポリスチレンフォームは、熱に弱いです。
発泡ウレタンフォーム(吹き付け断熱)
発泡ウレタンフォームは、泡状のウレタンフォームを吹付けて固める施工方法です。
メリット
発泡ウレタンフォーム(吹き付け断熱)のメリットは、隙間なく施工できます。
デメリット
発泡ウレタンフォーム(吹き付け断熱)のデメリットは、経年劣化が起きやすくシロアリが侵入しやすいです。
高気密住宅の換気方法は3つある
高気密住宅は、屋根や壁に隙間がなく、外気が入りにくく室内の空気も漏らさない特徴があります。このことから空気の循環が行われず換気されないので家に湿気が溜まり結露が発生します。高気密住宅は、換気を計画的に行うことが重要となります。
住宅の換気方法には、3つの「自然換気」「パッシブ換気」「機械換気」があります。
自然換気
自然換気とは、住宅の隙間から室内外の気温差や風圧で自然に空気の入れ替えを行ってくれることです。
パッシブ換気
パッシブ換気とは、床下にダクトを通し、その中を空気が辿って住宅全体へ空気を行き渡らします。
暖かい空気が上昇するという性質を利用して排出する仕組みとなります。
機械換気
機械換気とは、排風機や送風機などを使用して強制的に換気を行う方法となります。
また、機械換気には3つの種類があり、「第一種換気」「第二種換気」「第三種換気」となります。
第一種換気
第一種換気とは、機械を使用して室内への給気、室外への排気を行うシステムとなります。
第一種換気は、「給気」「排気」ともに機械を使用するので、空気の流れを制御しやすいメリットがあります。
一方デメリットは、設置コストや消費電力が他の換気システムに比べて2倍かかります。
第二種換気
第二種換気とは、機械を使用して室内への給気、排気は自然と室外へ行うシステムとなります。
第二種換気は、排気は自然と排出システムとなるので、設置コストや消費電力は第一種換気に比べ抑えることができるメリットがあります。
一方デメリットは、高気密の精度が悪いとその隙間に湿気が入り結露を発生させてしまいカビの原因にもなります。
第三種換気
第三種換気とは、自然と室内への給気を行い、機械を使用して室外へ排気を行うシステムとなります。
第3種換気は、他の換気システムの中で最もコストのかからないメリットがあります。
一方、デメリットは、外気からの給気を機械で行う為、汚染物質を取り込みやすいというデメリットがあります。
高気密高断熱のローコスト住宅の見積もりを予算オーバーしないように激安にするには?
高気密高断熱のローコスト住宅の見積もりで予算オーバーしないように激安にするには、相見積もりを取り、ハウスメーカーや工務店の見積もりを比較することです。
高気密高断熱のローコスト住宅を依頼できる会社は、ハウスメーカー・工務店・建築事務所など各県に数多く存在します。理想のプランや費用で対応してくれる業者を探すには、複数の会社・業者を比較しながら見定めます。
相見積もりとは?
相見積もりとは、数社から見積もりを取り、価格や費用を比較検討することを意味します。
ローコスト住宅を安くするには、相見積もりが重要となりますが、相見積もりを自分で行うと手間と時間がかかります。また、優良会社を見定め依頼をしないといけないので会社探しが難しく最悪の場合、悪質業者に依頼することがあり、想定以上の高い費用でローコスト住宅を行うことになってしまいます。そうならない為にもオススメなのが、一括見積もり無料サービスを利用しましょう。
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参考:高気密高断熱住宅の費用と価格の相場は?